手作りクッキーの思い出
学校がお休みになって1ヶ月以上が経ちました。
何を思ったのか、突然
「おかし作りをしてみたい」と言い出した息子。
何を作ろうか悩んだ末に、
初心者にも優しい、米粉クッキーを作ることになりました。
合わせて、混ぜて、こねて、
1つ1つのステップを丁寧に積み重ねていくと、
とっても美味しいお菓子が出来上がる・・・
その楽しさに魅せられたのか、
翌日もまた挑戦することに。
今度は、私のサポートなしで作ってもらうことにしました。
試行錯誤しながら、
何とか焼き上げるところまでたどり着き、
出来上がったクッキーを
在宅ワーク中のパパにプレゼント。
「本当に一人で作ったの。やるな〜!」
というパパの褒め言葉がかなり効いたようで(笑)
「美味しいって言ってもらうのってこんなに嬉しいんだね〜」と
この日は終始、テンションが高めで過ごしていました。
そんな息子の様子を見ながら、
私も小学生の頃、クッキー作りにはまった時期があったことを思い出しました。
当時は気の利いたレシピが
豊富に手に入ることもなかったので、
材料の配分も自己流に(笑)
毎日毎日、学校から帰るとクッキーを焼いていたことを覚えています。
”お店で買うもの”と
思っていたお菓子を
手作りできちゃう!というのがとても新鮮だったのです。
けれども、家族の味への評価は厳しく
特に母は、
「堅すぎる」とか、「甘すぎる」とか、「形が雑」とか(笑)
時に悲しくなるほどに、
正直な感想を伝えてくれていました。
ガッカリしながらも、
新しいレシピに挑戦していたことを覚えています。
多分、母の感想がなければ、
次への挑戦はなかったでしょう。
けれども、多分、母の感想だけでは、「私には無理だ」と
心が折れていたように思うのです。
どんなに失敗した時も、
「まりちゃんのクッキーは美味しいよ」と言って食べてくれたのが
祖母でした。
母の感想も聞いていたし、
本当はそこまで美味しくないということを自分でも分かっていたけれど、
それでも「悪くないよ」と
丸ごと受け止めてくれた祖母の存在は、
次なるチャレンジへの大きな力になったような気がしています。
そんな繰り返しの中で、
母が「これは美味しいね!」と言ってくれたことが、
どれだけ嬉しかったことか。
お父さん、お母さん、
おじいちゃん、おばあちゃん、
親戚や近所のおじさん、おばさん、
塾や習い事の先生でも良い、
子どもを見守る周りの大人のうちの
誰か一人でも、
「どんなあなたでもオッケーだよ」
という
メッセージを発し続けてくれていることは
子どもにとってどれだけ安心で、
心強いことだろうと
今、改めて思います。
私も子どもと関わる仕事をしている
巡り合った誰かにとって、
そんな存在であることができたら、
幸せなことだなと思っています。
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