声の生まれるところ

昨日は久々に、ヨガ哲学の勉強をしました。

今回のテーマは「声」


昔から合唱をやったり、

アナウンスを勉強したりと、

声を出す機会が多かったし、

今も

仕事や趣味で歌う機会が多いから、

私にとって特に興味がわく

内容でした。


ヨガの世界では、

声は丹田のあたりから生まれると考えられているそうです。

そこから生まれた声のエネルギーは、

体の中心を通り、

喉、声帯、舌、をくぐり抜け、

やっと声として形になる

ということでした。


ヨガ的な世界観だと、

この、形のない

エネルギーの状態の声は

「絶対的な意識」=

「普遍的なエネルギー」=

「完璧なもの」=
「神様に近い状態」なのだそう。

まだ形のないエネルギーだった

声の始まりに、

イメージが生まれ、

思考が加わり、
形となって発せられる・・・


確かに、こうした段階を追って

声は作られているのかもしれません。

よく、お腹から声を出す!と

言われることがあります。


丹田を鍛えると

声が大きく強くなるのも、

声の生まれる場所が

しっかりしてくると、

エネルギーが安定するのです。


けれども、発せられる前の、
絶対的な意識の段階の声なんて、
考えたこともありませんでした。


元々は、神様レベルの
エネルギーだったものが、

発せられるまでの段階を通じて

余分なものに

歪められてしまうことも
あるでしょう。

例えば、発声一つとっても、 

力んだり、怒鳴ったりしては、

ありのままは表現されません。


心と体がクリアになり、

余分な力がかからないまま、

元々の形に近いレベルで音が
作り出された時、

声そのものが

美しく響くのだそうです。

だから、ヨガの行者は

声にも責任を持たなくてはいけない、

それは、自分の内側の状態を

そのまま表しているものなのです。


逆に、神様レベルの絶対的な意識を

イメージして

そのままを表そうとする時、

自分の内側の粗雑なものが、

浄化されていく作用もある
とのことでした。


声って、奥深い。


自分の内側の状態が、

バレバレになってしまうのですから(笑)

それでも、
絶対意識に近づいて、
そのままの声を
歌にのせられたら、
なんと素敵なことだろうと
思いました。


ひとまず、

声の生まれるところをイメージして、

歌うときの心構えだけでも、

変えていこうと思います。






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