なぜ僕は勉強するのかなと聞かれた話。

偶然の一致とは
良くあるものです。

いつものように息子は
塾の宿題に取り組んでいました。

ふと思いついたように
「ママ、どうして僕は
勉強するんだろう」と疑問を口にしました。

実は私も数日前から
勉強することの意味ってなんだろうなぁと
ぼんやり考えていたのです。

その時の私のこたえは、
「世界の成り立ちや仕組みを知ることで、視野が広がるよねー。」
ぐらいでした。

息子は、もはや途中から
私の会話に興味を示しませんでした(笑)
またいつもの話かとでも思ったのでしょう。

その後もぼんやりと意識の中にはあって、勉強って何だろう〜と
思いを巡らせていました。

翌朝、
洗濯物を干している時、
ふと、

「人類の地球上での歴史を
   追体験している」

という発想が浮かびました。

昔、
「胎児の成長は、人間の進化の過程をたどっている」という話を聞いたことがあります。

受精まもない胎児ははじめ、魚のような形をしていて、次に両生類のような形に、続いてネズミのような形に変化し、やがて人間の姿になる…。

地球上で起きた約10億年の歴史の記憶を、だった10月10日で追体験して生まれてくる、と考えた時
壮大なロマンを感じたことを覚えています。

すると、
五感をフルに働かせて、自然と触れ合いながら自由に生きる幼児期の子供は、 
有史以前の人間の姿に重なって見えました。

やがて数や文字を学び、

10歳を過ぎる頃になると
抽象的な事柄も扱えるようになってきます。

この段階になってくると、
15世紀から17世紀ぐらいに行われた発見を学ぶ様になっている。

実際、高校生までに学ぶ学問は
歴史的にいうと18世紀から19世紀頭までの内容ということを聞いたことがあります。

そう考えると、
子供が勉強するという過程は、
何人もの学者が一生をかけて分かり得た事、その何百年もの積み重ねを、
たった数年でぎゅっと追体験させてもらっているんだなと感じました。

それは、成長の過程であり、
本来、
ごく自然なことなのかもしれないと
捉えられる気がしました。

約20年の月日をかけて、
何世紀分もの追体験を終えた後、
新しい人類の意思によって、
新しい地球の歴史が、
積み重ねられていくのでしょう。


ママはこんなことを思いついたんだけど、どう思う? 

その日の夕方、
息子にこの新しい説を伝えると、
意外にも
「僕もそう思う」
と賛同してくれました。

もしかしたら
あまりにもワクワクしながら話す
親の姿を見て、
つい、そう応えてしまったのかもしれません(笑)


勉強はやり方次第で
子供をワクワクさせてくれるものだなと改めて思います。

そんな楽しさをこれからも
伝えていけたら良いなと思っています。









🎼本当の音色

ありのままの自分を認めて 本当の音色を自由に奏でる世界へ

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