父親にはじめて褒められた話
これまで父親は私のことを滅多に褒めませんでした。
少しはあったのかもしれませんが、記憶が薄いのです。
他の2人の妹のことはしょっちゅう褒めていて、
3人の前で、
妹2人のことは
こんな面が素晴らしいとか
こんな才能があるな、とか言うのに、
私のことだけはスルーなんてことも
多々ありました。
それでも、小さい頃から
2人でスキーやスケートに行ったり、
自然薯掘りや、山菜採りに連れて行ってくれたり、
楽しい経験も沢山させてくれたので、
父親に対する
嫌な思いはありませんでした。
ただ何故か私のことだけは面と向かって褒めてくれないので、
不思議だったし、
私のことは良いところがないと思ってるのかなと
子供ながらに傷ついていました。
もしかしたら父は無意識に
長女の私には
厳しくしたかったのかもしれません。
大人になってからも
それは変わりませんでした。
息子のことは沢山褒めてくれたけど(笑)
そんな父のヒーリングをする為に
度々実家に帰る様になって、
今度は
妹たちのいる前で
私のことを褒めてくれるようになりました。
いつもとは違うパターンに
何だか慣れないので
恥ずかしいような照れ臭いような。
それでも、
ああ、わたしのことを
ちゃんと見てくれていたんだな
と言うことがわかり、
父との隔たりが
溶けていくような感覚がありました。
父の心に
どんな変化があったのか、
正直よくわかりません。
もしかしたら、
厳しくされたり、
批判されたりすることが嫌だからと
父を無意識に遠ざけていたのは
私の方だったのかもしれません。
今回、歩み寄ったことで、
父の態度が変化したのかもしれないなという気もしています。
バーストラウマやインナーチャイルドと言うのは、
意識にのぼってこない
無意識の領域の話なのかなと思ったんだけど…と
心の構造の話題についても
父なりの見方を示してくれるようになりました。
そんな話を父とする日が来ようとは。
批判や非難を恐れずに
自分の信じる道を
歩むことの大切さを
教えられたように思います。
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