うちのはるかちゃん
植物にも自己肯定感の高い低いがあるのでしょうか。
もしそうだとしたら、うちのはるかちゃんはかなり自己肯定感が高いと思います。
はるかちゃんと言うのは、はるかという品種のみかんの木です。
はるかちゃんと言うのは、はるかという品種のみかんの木です。
福岡にいるときに、お店で初めて口にしてその爽やかなおいしさに一目惚れし、ついに苗木まで買ってしまったのでした。
買ったその年から花を咲かせ、実を4つつけました。翌年もまた4つ。そして少し大きく成長した今年は六つの実をつけています。
買ったその年から花を咲かせ、実を4つつけました。翌年もまた4つ。そして少し大きく成長した今年は六つの実をつけています。
みかんを育てるのは初めての経験でしたので、インターネットで育て方を検索し、摘果をする必要があることを知りました。
1年目から花を咲かせたはるかちゃんは、その時既に、たくさんの実をつけていたからです。
1年目から花を咲かせたはるかちゃんは、その時既に、たくさんの実をつけていたからです。
ところが、私が摘果をするまでもなく、次々と実を落としていき、最後には4つが残るだけとなりました。その実は見事に大きく成長し、とても甘くて美味しい恵みを私たちに与えてくれました。
春先に新芽が出て花が咲くと、たくさんのアブラムシが寄ってきました。これは困ったと思っていると、ある時見たことのないゲジゲジ虫が、はるかちゃんに沢山ついていました。それはてんとう虫の幼虫でした。
このゲジゲジ虫ははるかちゃんについたアブラムシを瞬く間に食べてくれました。
3年目になり葉が茂ってきて、剪定をしなくてはと思っていると、今度は美しいアゲハ蝶がたくさん寄ってくるようになりました。
みかんの木はアゲハ蝶の幼虫の大好物。今度は、2、3匹の蝶の幼虫がはるかちゃんの葉っぱをむしゃむしゃと食べていきました。このままでははるかちゃんが丸坊主になってしまうと心配していると、ほどよく隙間ができたところで、いつの間にか幼虫の姿はなくなっていました。もしかしたら遊びに来た鳥に食べられてしまったのかもしれません。
はるかちゃんが家に来て、3回目の春を迎えようとしています。こうして日々観察していると、はるかちゃんについては何も心配いらないような気がしてきます。私たち人間と違って移動する事はできないけれど、周りの環境をうまく使い、様々な困難を乗り越えているように見えてきます。実をつける数については本当にお見事で、多すぎず少なすぎず、今のはるかちゃんにあった数を、しっかりと承知しているようです。
多分、自然にある植物たちは皆、周りの環境を利用し、等身大の自分を感じながら生きているのかもしれません。
家で自己肯定感が1番高いのは、はるかちゃんでしょう。
日々観察しながら、私も学ばせてもらっています。
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