うちの実家の不思議な現象

うちの母と妹二人、ついでに妹の夫は公務員です。
「こんなに公務員ばっかりだと、公務員の悪口は言えんなぁ」と家族で集まる時、父は言います。
ちなみに父は会社を自営しています。

若い頃に独立し、会社を興した父は、社会の荒波の中で、それなりの苦労をしてきたようです。
好きなように、自由に振舞っている父を尊敬しながらも、その大変さは子供の私にも伝わっていました。
そんな父は良く「公務員だったら楽なのになぁ」と家族の前で話していました。いろんな面で保証されていて、リスクがないから、将来も安心だというわけです。
その影響からでしょうか、二人の妹のうち一人は学校の先生、一人は会社勤務のあと、転職して役所勤めになりました。ちなみに母も転職して、公務員を長くやっています。

うちの家族を見ていると、何気なく父が言葉にしていたことが、大きな力を及ぼしているのを感じずにはいられません。特に子供は親がどのように世の中を捉えているかを敏感に察知するようです。それが、何か、例えば職業を選択するときに、判断材料となって、上がってくるのです。
とても面白い現象だなと我ながら思います。  

さて、私だけは公務員になりませんでした。何故だか分かりませんが、父と同じように自営の道を歩みたいと思っているようです。
父のもう一つの側面に影響を受けているのかもしれません。

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