ぼーっとしている赤ちゃんの意味
10年前、愛知県岡崎市にある吉村医院という産院で息子を産みました。
当時院長の吉村正先生は、医療介入をなるべくしないで、自然な形でお産をすることの大切さを世の中に発信している方でした。
私は和室の薄明かりの中で、自然にお産をしました。 息子は全く泣かずに静かに生まれました。
その吉村先生がよく口にしていた言葉があります。「自然に生まれてきた赤ちゃんは、みんなぼーっとしとる。このぼーっと安心していることがとても良いのだ」と。
何故、自然なお産が良いのか、何故ぼーっとしているのが良いのか、当時の私にはぼんやりと捉えている程度で、はっきり分かりませんでした。
正直、無事に生まれればまぁいいぐらいのことでした。
そのあと、バーストラウマの話を聞き、吉村先生の言葉の意味が分かりました。
つまり、自然に生まれたきた子供はバーストラウマが少なく適正量であるため、安心していて、ぼーっとしているのです。
と言うことは、今後の人生に起こりうる様々な出来事をポジティブに捉える可能性が高くなり、インナーチャイルドが形成されにくく、自分らしい人生を歩みやすくなる可能性が高くなるということです。
それを、吉村先生はぼーっとしていると表現されたのだと思いました。
もちろん、無事に生まれてきてくれれば何よりと思う気持ちは変わりません。お産には予期せぬトラブルがあり、絶対に自然でなければと強くこだわる気持ちが、逆にトラウマを生むケースもあります。
けれど、幸せな自然なお産というものがあり、それが、生まれてくる子供にとってかけがえのないものなんだという事実は変わりません。
そんな情報も、お伝えしていけたらと思っています。
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