女性脳

ある脳科学者の講演会で聞いた話で、赤ちゃんの時から男の子と女の子では脳の働きに違いがあるそうです。例えば、ものを見ると言う働きについても、男の子は半径3メートル以上の、動くものの質感や形を見て捉えるのが得意だそうで、女の子は逆に半径3メートル以内のあまり動きの少ないものを細かく見るのが得意ということでした。
狩猟採集の生活が長かった人類の歴史を考えると、この男女の差は当たり前のようにも感じます。

幼児教室に来る赤ちゃんたちを見ていても、男の子は遠くのおもちゃを捉えてそこまではいはいで移動するのがとても上手ですし、逆に女の子は座って細かい手作業をするのが好きな子が多いようです。
床に落ちている小さな髪の毛やゴミを見つけて、大人をびっくりさせるのは女の子です。

今日幼児教室に付き添いで来られたおばあ様がいました。孫のことが可愛くて仕方がないといった様子で、赤ちゃんをじっと見ていらっしゃいました。

お母さんは「母(おばあ様)の方が私よりも息子のことがよくわかるんです」と仰るので話を聞くと、 
その子の表情、鳴き声など常に観察していらっしゃって、こういった様子の時は大体うんちをしているとか、お昼寝パターンはこんな感じなど、本当にお母様以上に赤ちゃんのことをよくご存知のように感じました。 

とにかく舐めるようにお孫さんのことを見ていらっしゃるのが印象的でした。
常によく観察されていて、ケアをされている赤ちゃんは終始ご機嫌で、発達も良い感じでした。


もちろん個人差はあるのでしょうが、近くのものを良く見て気付くことが得意、という女性の脳の特徴は子育てをする上でとても有利なことだと感じました。赤ちゃんの小さな変化、異変にもいち早く気づけるだけでなく、言葉の話せない赤ちゃんの気持ちを表情から読み取ることができるかもしれません。
さらに、よく見ることが、自分の子供の特徴や性格を知ることにもつながるでしょう。
子供のことをよく知ることが、それぞれに合った子育てをするための第一歩なのかもしれないとも思います。
果たして私はどれほど息子のことを観察できたでしょうか。スマホの画面ばかり凝視していたかもと思うとゾッとします。後戻りはできませんが、これからは、よく見ることを心がけたいと思ったのでした。

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