自然が生み出す色の不思議

藍染め作家 戸塚みきさんの個展に足を運びました。

いつも、岐阜県中津川市の山の中で会う戸塚さんと、東京の恵比寿でお会いするのはなんだか不思議な気持ちでした。

戸塚さんが藍を育てている田畑、
藍を発酵させている作業場所など
いろいろ見せてもらっていたけど、
作品を見にするのは今回が初めて。

名画と言われる作品を、
それほどたくさん目にしたわけではないけれども、
芸術に触れる時、それが本当に心の奥深くを揺さぶることもあるのだということを知りました。

シンプルな色合いなのに、
藍の色は、様々な景色を、様々な思いを、見る人に訴えかけてくるような気がしました。

その色が現れるまでに
費やされた時と、
生み出されるために関わった
風や太陽の光や、雨や、土、
目に見えない小さな微生物たちのエネルギーが
すべてそこに集まっているからなのかもしれません。

時間と、自然の恵みと、人の手によって生み出された純粋な作品。
私はそういうものにとても惹かれるのだということを、改めて感じました。

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