感じることの大切さ
単なる思いつきのような動機で、幼児教育に関わるようになり、もうすぐ一年になります。
働きながらも、
幼児に教育なんて必要なの?という疑問からはじまり、
教室のプログラムに様々な葛藤を感じながらも、
私なりに経験して
また新しい知識を学んだりすることで
少しづつ消化してきたように思います。
今の仕事を通じて
最近思うことは、
人間、何より感じることが土台なんだなということです。
感情を感じる
美しさを感じる
色合いを感じる
美味しさを感じる
手触りを感じる
幼児教育というと、文字を教えたり、算数をするのかと思い浮かぶかもしれませんが、
そのような働きかけはしませんし、
基本的に教えないということが大前提になります。
自分でまず感じること
そして
いつの日か
自分で気づくことが
何よりも大切にされています。
私達人間は
生まれたばかりの時
幼児期は
とても感覚的な存在。
自分で感じることが全てで
感じたままに生きて
感じたことを引き出しの中に
沢山蓄えていきます。
その感覚をぐーんと
伸ばしていった上で
やっと、
頭を使って論理的に考えたり
知識を記憶していく段階になります。
そう思うと
大人はいつの間にか
頭を使うこと、知識を蓄えることに
一生懸命になりすぎて
感覚の部分が置き去りになりがちかなという気がしてきました。
今の教育の形にも
割と問題があるような気がします。
もちろん頭を使うことはとても大切で、身につけたいスキルの一つ。
でも初めから思考ありきではなく、
まず感じてみること
感覚に頼ることをした上で、
思考で検証したり、
細かいところを詰めていくというのが
自然な流れのように捉えられるようになりました。
思考はエネルギーを使います。
ある程度感覚の方が、
エネルギーの節約にもなる気がしています。
幼少期は、この感覚を磨く時期
子供の感性をのびのびと育てる、
そんな空間を作っていきたいなと思っています。
思いつきから始めた仕事から
色んな収穫があったのも、
感覚を信じたおかげかもしれません。
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