誰かがいるからこそ生まれる響き
大人になってから
再び合唱を始めています。
小学4年生の頃、
地元の合唱団にとにかく入りたくて
泣いて母に頼み込んだ出来事が懐かしく思い出されますが、
どうやら大人になっても私は
合唱がしたいようです(笑)
もう5年近く前、
国際交流の一環として
エジプトに歌いに行ったことがきっかけでした。
コロナが広がっても
オンラインで、音大生が学ぶような
楽典の講義を受けたりして、
合唱の練習は止まりませんでした。
こうして止めどなく合唱と向き合うと
最近になって
合唱に対する見方が少し変わってきました。
子どもの頃、合唱団で歌っていた時は
誰かとても上手な人が一人いて、
その人を頼りに歌うという感じがしていました。
音を綺麗に混ぜるためには、
真似をして響かせるのも一つの方法のように思います。
けれども最近、合唱は
自然界そのものように感じるようになりました。
本当は、
誰かの音になろうとか、
誰かに合わせようとか、
誰かよりも響かせようとか、
誰かよりも出ないようにしようとか、
無理をして頑張らなくてもよくて、
一人一人が自分らしく
安心して心の奥深くから
声を響かせるとき、
誰かがいるからこそ、
誰かがいるからこそ、
新しい音色が生まれてくるんだな〜と。
誰がいい、誰が悪いでもなく
誰もが皆
その音色には必要で
あなたと私、
集まった人、全てがいて
初めて、
今ここに美しい響き合うまれる。
まるでそれは、
お互いに完璧な調和の中で
成り立っている
自然界の仕組みのようです。
その響きとともに
作り出される
必ず、多くの人の心に
届くものになるだろうと
確信するようになりました。
来年1月の東京公演に向けて、
まずは呪文のようなドイツ語を
がんばりたいと思います(笑)
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