ブランコは楽しい


小5にもなって、いまだに息子は

ブランコが大好き。

夫は、

「ブランコなんか
何が楽しいんだろうな〜」なんて

呆れて見ていたりするのです。


それでも彼は、

公園に行くと真っ先に

ブランコに向かいます。


その日は、

隣のブランコも空いていたので、

私も何気なく乗り、

ゆらゆらと漕ぎ始めました。


息子が小さかった頃、

公園にいるときの私は、

どちらかというと

息子の遊びに付き合ってあげているという感覚で過ごしていました。

「ママ、押して〜」と言われると

大きく揺らしたり、

小さく揺らしたり・・・

滑り台に移動すると、

「高いところまで登ったね〜」と

声をかけたり・・・

そこには自分が楽しむ要素はなく、

母としての勤めを果たしているような感覚で過ごしていたことを思い出します。

時間になると、

夕飯を作らなきゃとか、

洗濯物を取り込まなくちゃっていう

アレコレが頭に浮かび、

どうやって子どもの遊びを

終わらせようかと考え始めるのです。


当然、自分もブランコで遊ぼうなんて気は起きませんでした。

多分、まだ小さかったから、

危なくないように

過ごさなくてはという
不安もあったのでしょう。


この日は、

久しぶりに思いっきり、ブランコを

漕いでみようと思いました。

なんだか、懐かしさが湧いてきて

やってみようという

気持ちになったのです。


子どもの頃の自分に戻ったように

ブンブン漕いで、

そのうち、立ち乗りまでして、

息子と高さを競って遊んでいました。


体にかかる重力、風の流れ、

激しく移り変わる景色、

体に合わせて変わる

スイングの動き・・・

もしかしたら、空まで飛んでいっちゃうんじゃないかという

ちょっとしたスリル・・・


その全てを全身で感じながら、

ブランコって楽しいなと

心から感じる私がいました。

子どもが好きなわけです。


「ママもブランコ、楽しんでたね

ブランコって、いいよね〜」


そう言われて、

なんだか、息子と友達になったような気持ちでした。


息子が小さかった頃、

こんな風に私も子どもになって

遊べばよかったのかもしれないなと

ふと後悔するような気持ちが

生まれました。

いつの間にか、遊び心を忘れて、

大人ぶっていたのかもしれません。


もっと自由に、

子どものような遊び心を

心の奥から

掘り起こしていこうと思います。







🎼本当の音色

ありのままの自分を認めて 本当の音色を自由に奏でる世界へ

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